兄「だったら、明日からは上忍棟の訓練場に来い。任務に向けて集中稽古をつける。」

美知瑠「…ハァ。仕方ないか。うん。分かった。行くよ。」

兄「よし。いい子だ。」

頭をグシャグシャと撫でてやる。

珍しく美知瑠が観念したのは、もちろん必要性を感じたからだ。



頭を撫でられ、少し照れながらも兄を睨みつけると

美知瑠は後にいる下忍達の輪に入って行き

皆に告げた。



美知瑠「みんなよく聴いて。さっき話してたように、五日後から私たち全員で任務だ。指揮は私。ゆっくり作戦も立てたいんだが いかんせん、私も上忍棟で集中稽古を受けなきゃならなくなった。」

皆真っすぐに美知瑠を見ている。

統率力はバッチリだ。

美知瑠「瑠哉(ルカ)、悪いがその間皆を束ねられるか?逐一指示は出すから、朝夕の食事が済んだら必ず私のところへ来て。すぐよ。報告と通達を頼む。」

瑠哉は下忍のリーダー。まだまだ14歳と幼いが、下忍としては立派なもんだ。

瑠哉「はッ。かしこまりました。」


--------------------------