一瞬、ドキリとした。 「あ、夏愛ちゃん」 「カバンもってきたよ、具合大丈夫?」 「うん、だいぶいいよ」 心配してくれたのかな。 優しいなぁ・・・ ふぅ、と夏愛ちゃんは長い髪をかきあげる。 少し明るめの茶色に染まった髪の毛は、スイを思い出す。 「あれ?まだ顔赤い」 「えっ!そ・・・そうかな?」 熱のせいにしておこう。