私はあれからずっと先輩の告白が頭から離れなかった
私なんかが先輩につりあうのか、いやつりあわない等という自問自答を繰り返していた。


そうしていたせいで授業に集中していなかった為、放課後反省文を書かされてしまった

「もう最悪だぁ〜!」

「ドジ」


突然後ろからそう聞こえ、ムッとなって振り向いてみるとそこには・・

「直也先輩!?」

「よう!」

「ドジって何なんですか!?」

「だってそうだろ」


いつも優しい先輩が今日はイジワルだ。

「ムム!・・一体誰のせいでこうなったと思うんですか!!」

「え?」

「あっ。ご・ごめんなさい!」

「いいよ。続けて」


先輩に促された私は顔を赤くしながら

「先輩の事考えていました。・・私もずっと先輩の事が好き」

ここまで言いかけた時先輩の力強い腕が私を包んだ。

「せ・先輩!?」

「もしかしたらお前を傷付けちまうかもしれない。それでも俺の事が好きだって言ってくれるのか?」

「当たり前じゃないですか!私は先輩じゃなきゃダメです」

「未沙」

私達は静かに唇を重ねた。
こうして私は先輩の隣に。
だけどこの時の私にはあんな事が起きるとは考え付かなかった