これからどうしようーーー・・・



半端に国貞社長を置いて、逃げてきた俺。


多分、国貞社長はこのまま黙っているタイプじゃない。
前を向いて、珠希と未来を歩いていきたいと思っても…俺の過去にして来たコトが足枷となる。



「悪いコトは考えない方がいいわよー」


「そう言われても…俺は…」


叩けば叩くほど、ホコリが出てくる男。

珠希のお荷物。

厄病神そんな風にしか自分が思えなくなる…



「ありがとうー哲子さん」


俺は店を出た。


夜だった外は柔らかい朝の光に包まれていた。

新宿駅へと向かう途中。


発声練習しながら、走り込む集団とすれ違う。


「あれ?あんたは…?」

「!?」