―――高校1年 春

無事合格できた私だったが
友達なんかつくるきにもならなかった。

どうせまた辛くなる。

そんなことばかり考えていたから。


私はどう人と接したらいいのかわからなかった。




でもそんな私に毎日話しかけてくる女の子がいた。

その子は黒石 聖愛(くろいし のあ)というとても美人で高校生には見えない綺麗な女の子だった。


でも会話なんか続くわけもなく

「おはよう。元気?」
「あぁ、おはよう。」

たったこれだけの会話しかないのに
優しい子なんだなぁと思っている自分がいる。