「誰だろう、誰だろう?」

全校の生徒がクラス発表の次に楽しみにしていた事だった。

6年3組の先生の発表の番だ。教頭先生が6年3組の先生の名前を読みあげた。

「6年3組の担任、二宮先生ッッ!!」
教頭先生が言った途端、わたしはスゴイ喜んだ。

「ヤッタァ!!」心の中でわたしはこう叫んだ。

「二宮先生といえばあんまり宿題を出さない先生だ。」
わたしは思った。
始業式が終わり、教室に帰っていく生徒の行列が続く。教室に帰ったら、みんなに教科書が配られた。

配られたのを確認して先生は、

「今配った教科書に名前を書いてくるのが今日の宿題だッッ!!」
先生は言った。

「やったッッ!!やっぱり少ないッッ!!」
わたしは思った。


「さようならッッ」
先生が言うとみんなは教室の外に出た。わたしは1人で家に帰った。
「明日から学校だなぁ、めんどくさい・・・」わたしは独り言を言いながら帰った。