「カナコちゃんやめたいの?」
パソコンを操作しながら、ショウ君は私に質問する。
けど、私は何を言われているかわからずに、首を傾げた。
「コスプレ…嫌いになった?」
ショウ君の穏やかな声が私の戸惑いをピンポイントでついてきた。
コスプレは、嫌いになってない…むしろ好きすぎる。…けど、シノブ君にこれ以上黙っているのも…ツラい。いつまでも秘密にしていれるものじゃないもの。
「…嫌い、じゃないよ…」
「じゃ、あの彼氏にそれを言ってヤメロって…?」
「ぅ…。打ち明ける所か、話すら聞いてくれなかったよ…」
泣きそうになるのを堪えて、話すけど声は震えているのがわかる。
ワカナが私に抱き付く。
「ふ~ん…。…って言うか、あの彼氏…きっと僕たちの仲を疑ってるんじゃないかな?」
「え?」