「じゃ、また新しい企画待ってるよ」


「はいッ!!」


そう言って、だらけてた気持ちがキュッとひき締まった。


何より、上司に褒められた事が一番嬉しい。


事務用のイスに座って僕は、パソコンをさっきとは違う感覚で叩く。



「坂上君…」



小さな声で僕を呼ぶ声が聞こえる。誰? って思ったら、向かいに座ってる…目の前っていうのかな? …木庄さんがニッコリと笑ってピースをしてくれた。

「やったね」



口パクで言った言葉に僕はすぐに理解をして、彼女と同じようにピースで返した。




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