「もう装飾、やんだべ~!」
東北弁混じりで、泣き言を言うと向かいに座ってるナナが笑い出す。
「カナコ。その衣装着て東北弁喋ってよ~! 私、絶対に笑い死ぬわッ!」
「笑いごとじゃないわよ、ナナ! 私は今、精神的にヤバいのよ!」
ここ最近この装飾製作してて、徹夜続きだからお肌ボロボロ、目の下にはスゴいクマが出来てる。
もし、これでシノブ君の前に出ろなんて言われたらスゴく酷な事だ。
悲鳴をあげて拒否るよ。
化粧っ気もなければ、目もショボショボな私の顔を見たらシノブ君はガッカリしちゃうに決まってる!
「あとは、頼んだ小物が出来上がっているかだよね」
「それよりも、衣装と合わなかったら超最悪になりそうだよね」
ごもっとも。