確かに、かわいいわよ。


ナナは、その格好が似合いすぎるぐらいピッタリだけど…。

私には、そんな度胸ないわ。
あの場所なら平気だけどね…。


「どこまで進んだの?」



一休みしようと、ナナが買って来たお菓子を私たちに見せた。



「そんなに進んでないわよ。おまけにカナコが装飾にヘマしたから…ネ?」


ごもっともでございます。

うなだれた私を二人はケラケラと笑う。


「相変わらずネ」

「だって、二人が器用すぎて、私が不器用すぎるからその差が激しく見えちゃうの」


負け惜しみだとわかっているけれど、こんな風に言わないと何だか自分が惨めに思えちゃう。