「もう、二度と止めてね? 僕としては、闇に葬りたい記憶だから…」
コクンと頷いたのを確認した僕は、もう一度ため息を吐いた。
「…シノブ君…。もう一つ、タケルさんから写メ貰ってるのがあって…。…これって、どう言う事…?」
そう言って僕に見せた画像は…。
以前、カナコが僕の会社まで来た時の…ショウカさんと僕がその画像には移っていて…。
ショウカさんの胸に僕の手が、バッチリ触っている所がカナコの携帯の中に納まっていた…。
「な、なななななな…何で!! 何で、カナコがこれ持ってるんだ!?」
「さっきのと一緒にタケルさんから貰ったものなの!! ヒドいシノブ君! 私よりショウ君の胸がいいのね!?」
男同士のキス画像の興奮気味とは違うカナコの気迫に、僕は少したじろいで、何と言って言い訳をしようかと頭を抱えてしまう。
「ちょ、ちょっとカナコ、落ち着けってば! あれは不可抗力だってば!!」