そう言うとダイスケは、少し落ち込んで部屋から出て行った。
残されたのは、僕とカナコだけ。
「……カナコ? こっち向いてほしいんだけど…」
「シ、シノブ君…、さっき言った事って…本当?」
「さっきって…どの事?」
「…!? さっき、言ってたじゃない! もしかして、その場限りの言葉だったなんて言わせないわよ!!」
怒りながら、カナコは携帯を弄りだす。
ってか、さっきって…ダイスケが未成年だって知った事なのか………んん…? 確かそれより前って…僕、勢い余って…カナコにプロポーズしてるじゃんか!!
今更ながら、僕は灼熱の砂漠に放り出されたかのように頭のてっぺんから大量の汗をかく…。
うぅわぁ! すっごく恥ずかしい…! あんなこっぱずかしい事、よく言えたよ僕!!
「あ、あのねカノコ…さっきの事な…」
なんだけど…。と、続けようとしたらカナコが見せ付けた携帯の画像に僕は一瞬、何でこんな所にあるのか分からなくて、言葉が出なかった。