名前を言わないと、頭の中にシノブ君じゃなくてダイスケさんにチェンジしちゃいそうで…混乱しそうだわ…。
深呼吸しながら携帯を開き、メールを読む。
『返事遅くなってゴメン。
あいつ、大輔(ダイスケ)って言って僕のイトコなんだ。
よく僕の所に来てるんだけど、今回はどうも模擬試験の点数が悪かったみたいで、先生と大喧嘩したみたいで…。
自己嫌悪になって、僕の所に着たみたいなんだ。
2、3日したら帰ると思うから。
また、連絡するよ』
そのメールを見終えた後、携帯をもう一度抱きしめてシノブ君の顔を思い出す。
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「カナコ!」