「カ、カナコ? 別にお前がいない時でもいいんだぞ?」
恥ずかしいとか、そう言う意味で拒否したんじゃなくて!!
シノブ君と付き合う前からやってたバイトは、何が何でも彼には言えない!
怪しい所ではないとは思うけど、人によっては怪しく見えるかもしれない…。
「来ちゃダメ! シ、シノブ君が私のバイト先に来るなんて…。私がいない時でもダメ!」
「…何で?」
「だって、恥ずかしいじゃない…」
同時に私の中にあるのは、バレたくないと言う事とバレた時のシノブ君の反応が怖くてその場を誤魔化す事ばかりしていた。
「いない時でも?」
テレビを見てたシノブ君はいつの間にか、私の方を見ていた。
コクコクと必死に頷くと、シノブ君はため息を吐いて諦めてくれたみたい。
ごめんネ…。
シノブ君が悪いわけじゃないの。
私が悪いの…。
ごめんなさい…。