「ダイ…」

「シノブ~…その子、彼女だろ? 紹介してくれよ」



人の話を聞かない、彼に私は我慢が出来なくなって、ずっとシノブ君の後ろに隠れていたけど一歩前に出て、息を吸い込んだ。


「あんた!! 相手の名前を聞きたいんだったら、まずは自分から名乗りなさいよ!!」

「カナコ!?」


驚いた声が響いているけど、私は鼻息荒く、腰に手を当てて目の前の…シノブ君に似てるけど全く似てない彼に説教する。


だって、シノブ君は礼儀正しくて誰が見ても清清しく思えるのに、彼は全くそれを感じない。


むしろ不快だもん!!



「…っふ、クククク……。…へ~ぇ、シノブって、こう言うのが好みなんだぁ」