「シャナちゃ~ん! この間のコミケの衣装よかったよぅ!」




頭をバンダナで巻いて、ビン底メガネをかけている男は、ニタニタと笑いながら手を上げる。



こう言うメイド喫茶では、お触りは禁止だからちょっと安心。


って言うか、こう言う所ではメイドの存在がオタクたちには、メイドと言うより女神と言う感じで触る事など恐れ多い…って感じかな?



「ありがとうございますぅ。では、ご主人様、こちらへどうぞ!」





案内しながら、空いた席へご主人様を座らせる。


メニューが決まれば鈴でメイドたちを呼び寄せる。



このメイドのバイトを始めて1年とちょっと。


コミケ以外休みなしと言うこのメイド喫茶に惹かれて始めたら、店内の指名度No.1だよ。





最初はシノブ君にここでバイトしてるなんて言えなくって、バイトは喫茶店のウェイトレスって誤魔化していたけど…。







もぅ、バラしてもいいよね?