最低だ…。
私が今出来る事と言えば、シノブ君にちゃんと会って誤って…自分の本当の事を言う…。
これしか、私には出来ない…。
本当の事を言って、嫌われたら。
本当の事を言って、振られたら。
泣いちゃおう…。
泣いて泣いて、好きなだけ泣いたらすっきりして、自分の好きな事をしまくってやる!!
そうだ。そう思ったら今まで悩んでた事が、バカバカしくなってきた。
シノブ君に本当の事を話そうとする事を決意したら、動きたい衝動に駆られる。
…けれど…。
「お帰りなさいませ! ご主人様!!」
フリフリのフリルを着た…メイド服で満面の笑みをお客さんに向ける。