太陽は少し雰囲気が変わった。きっと気づいたのは俺くらいだ


いや、兄弟にしか気づかないくらい変化だから


「トイレ、長くないか」

「先生、トイレの話はやめてくださいプライバシーです」


真顔で太陽が言うから
俺と澪、理央は大笑いしてしまった


「遅れるなら連絡くらいいれろよ」


「トイレからですか?」

「篠原のもう一人にテレパシーでだ」

「無理です。僕ら双子なだけで宇宙人ではないので」


俺ら3人は突っ込みどころ満載過ぎる松本先生と太陽の会話に笑いの収集がつかなくなってしまった


それから程なくして授業は開始した


「はい、理央Beの元素名は」


松本先生が半分寝かけてる理央に質問をする


「ベリリウム……」


あ、夢の世界に落ちた?

「先生ー理央が寝てます」


「おい、いつもチクるなアホ澪」


「寝てる奴が悪い」


「誰のせいだと思ってんだよ」


澪がボッと赤くなって理央がにやりと笑う。

「でっ!!」

ガンッと澪に理央は殴られていた
何したんだお前ら