「女の子じゃありませんから」


これで諦めてくれるだろうと思ったのに…


「男?でもさ、待ち合わせで女の子を待たせるような男やめた方がいいって。

それに、俺たち花火が綺麗に見える穴場知ってるんだ。

だから一緒に行こうよ」


「行きません」


「いいじゃん。

俺たちの方が楽しいって!」


そう言って腕を引っ張られベンチから立ち上がってしまった


「その手を離せ」


後ろから低い声が聞こえてきた