すると、頬に温もりを感じた


ゆっくり目を開けるとその温もりは剣都の掌だった


優しく私の頬を包んでいる


「けんと…?」


「何か聞いたのか?」


私は小さく頷いた


「何て?」


「…………。」


「大丈夫だから、話して?」


「ここの、ホテルの事…大したことないって……。

次、からは…別の所にするって。

ごめんね。本当に、ごめんなさい……」