お客様はこちらを見ると「もういいから」と言った


「えと?お客様?」


悠さんはさっきの会話を知らないから不思議そうな表情


「もういいって言ってんだよ。

これ以上いられると迷惑」


「申し訳ありませんでした。

それでは失礼致します」


頭を下げると悠さんは優しく私の背中を押した


もう行こう、そう言ってる手だった


裏についたら、悠さんは優しく微笑んでくれた


「大丈夫?気にしなくていいからね?」