「何…!?ケホッ…。」


煙が目に入ってしまい、涙が出てきた。


なんだろう…?


煙がだんだんなくなっていき、誰かがいた。


さっきわたぬきがいた場所に


「狸!?」


そう、小さな狸がいた。といっても真太郎が黒猫の時と同じサイズぐらいだが。

なんだろうこの尻尾……。


「悔しいけど可愛い。」


ポロッと小さな本音を零した。