あれ? さっきもここ通ったような? 「可笑しいな…。」 さっきとは違う道に進んでも、結果は同じ道に出た。 「…何…これ……。」 「…俺から逃げられる訳ないだろ。」 そう聞こえて、すばやく前にある電柱を見上げると、 さっきの人が座ってニッと笑っていた。 何様!!って突っ込みたいところだけど、私は引き返そうと思い、後ずさりする。 真太郎の姿はどこにも無くて 人間の姿をしていた。