手当てして病院に届けて帰ってきただけ。


まだ知らない南には分からないのだ。

……力という物を。


「……やっぱり猫は可愛い顔してるよね。」


「…スー…。」

いつの間にかすやすやと寝てしまった真太郎に布団を着せ、


「…おやすみ。」


私も布団の中に入り

眠りの世界へ入って行った。