朝、俺はいつもよりも早く起きた。



リビングに降りると、パンの甘い匂いとパチパチと油の跳ねる音が空腹を誘う。



「はょぉ。」



「おぅ。もうできてっからさっさと食って彼女迎えにいけ。」



「ん。」


リビングの椅子に座り、パンを一口たべた。



あれっ?



いま、亮輔「彼女迎えにいけ。」とかいったか?



俺は動揺して椅子からたちあがった。


「なななっ…なんでしってんだょっ!!!!」


「あ?あぁ、章太から聞いた。侑亜ちゃんだったっけ?がんばぁ。」


「くそっ…章太のやつ…」



「いいからさっさと食っていけって。守ってやんだろ?」


「ああ。」


俺は急いでパンを頬張り、学校へいく準備をした。