「こぉっ…すけぇっ…」


孝介のところにいこうと、重たい足を動かした。


「孝介くん。あたし、橘さんと話してただけなんだけど。邪魔しないでもらえる??」


「邪魔しないで?じゃねぇょ…」

「何?孝介くんには関係ないの、話に入ってこないでって言ってんの!!!!」




あたしの頭はだんだん真っ白になっていって、2人の会話さえ耳にはいってこない。




あたしの頭の中は「怖い」そのことば一色に染まっていた。



胡桃澤がいってたこと。

あの男たちにされたこと。

孝介にすてられること。


全てが怖い。


怖いょ…



助けてっ!!!!!


あたしは一体誰を信じればいいの?


教えて…教えてよっ!!!!!



あたしの精神は正常を保てない程崩れていた。



「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」



あたしがいきなり叫んだのに、孝介はびっくりした様子であたしの方へちかづいてきた。