次の日の放課後。


「橘さん。おそかったね。ビビって来ないのかと思った!!」


そういって、昨日のあの甲高い声で笑った。


この笑い声…
頭に響く…


「HRが長引いただけ。ビビってなんかない。」


少し強気で言ったことに、納得がいかなかったのか、胡桃澤さんは顔を歪めた。


「ふーん。それにしても、今日は随分と強気ね。」


「そう?昨日はいきなりのこと過ぎて頭がついてこなかったしね。」


「バカなんだ!!!!」


またあの、甲高い笑い声が響く。


「で、今日は何?」


「今日はゲストはよんでない。あたしが心の傷深くしてやろうかと思って。」



「そう。なんでもいいけど。」


「じゃぁ、お構いなしに言いたいこと言うね。」


そういって、ニヤリと口元を緩めた。


その不気味な笑顔に少し寒気をかんじた。