─ハァッハァッ



速く…もっと速く


一秒でも速く侑亜を…


助けに行かないと…



「侑亜!!!!」


俺が中庭につくと、服が乱れ顔が真っ赤に腫れている侑亜がいた。

侑亜は魂が抜けたように、その場に座り込んで空を眺めてた。


「─っ、侑亜!!!」

俺は侑亜の元へ駆け寄った。


そして、強く抱き締めた。