「だってさぁ、今まで悩みがあったって諦めてたじゃん?てか、最後まで考えてるとこ見たことないし!!!」
「たしかに…」
「だろ?」
「まぁ、今まで受け入れちゃえばなんとかなってたからな。」
「受け入れればって!!!んなこと考えてたのかょ!!!」
「あぁ。」
「はぁ~…。悩みなさそうにしてるけど意外とあるんだなぁ!」
「まぁな。」
「って、俺の話聞いてる?!」
「聞いてない。」
そう。
俺の頭の中は侑亜でいっぱいなんだ。
授業も、章大の話も、すべて。
何もかも耳に入ってこない。
侑亜…
何でそんな寂しそうな顔をするんだ?
何でいつもみたいな可愛い笑顔を見してくれないんだ?
なぁ…なんでなんだ?
分かんない…
侑亜が…
…見えない。