──ズザッ!!!



あたしは派手にすっ転んだ。



あぁぁぁぁぁぁ~



もぉだめぇっ!!!


そう思ったとき、上から声がきこえた。



「おいっ。」


「はひっ!!!」



人間???


「お前…B組の橘 侑亜(タチバナ ユウア)だろ??」


「なんでしって───あっ。」



さっきまで雲で隠れてた月が顔をだして、彼の顔を照らした。


「孝介…くん。」