実は慎の立っている位置から見ると、可愛らしい胸の谷間が見えているのだ


他の男に少しでも見られたらなんて思うと虫酸が走る


怒られたことに目に見える落ち込みを見せる翼


そんな姿をみていれば怒りなんて馬鹿馬鹿しく思えてくる


「翼………」


上半身を押し倒して二人で並んで横になる


不安そうな翼の髪を撫でる慎からは相当彼女を溺愛していることがうかがえる



「今日はどこか行きたいとこは?」


「………わからない」



「じゃあゆっくり勉強しようか」



「勉強…?」



わからないことに好奇心をくすぐられた子供のようにパッと笑顔が広がる翼



「そう、勉強」


意地悪そうに微笑む彼にも気づかず瞳を煌めかせる