「それにしても……」


ベッドに腰掛け、じっと慎を見つめる翼はシャンパンゴールドのスリップ一枚


抱き上げた時に感触ですぐわかった、中にちゃんと着てない……


「どうしてそれ一枚なんだ?」

肌触りがいいそれの肩ヒモに触れる


「……だって…怖くて…」


「着替える時間くらいあるだろう」


「…………ごめんなさい」



しゅん、と効果音でも聞こえてきそうなくらい分かりやすく落ち込む翼



翼本人は慎が着せてくれたという安心感からあまり気にしていなかったのだ


「もし知らないひとが部屋に入ってきたら、翼はもっと怖い思いをしたよ?」


「………ごめんなさい…」



「わかってくれたらいいよ、怒ってごめんな」



ちゅっと桃色の頬に唇を当て、座っている彼女を見つめる慎


ついため息を出してしまいそいになるが、翼に勘違いさせてしまうので押し止める