やっと来たか仔猫ちゃん
もう慣れすぎた時間に終わりを告げて俺は長い足を駆使して華麗に車から離れる
うっわ、南月もいんのかよ
迷惑だな…
遠くからでもわかるくらい可憐で、可愛らしく、そんな笑顔を花のように咲かせる恋人
あ、訂正ね俺の親友の恋人
危うく命が終わりかねた…!
ヤバイヤバイと思考をフル回転させて正常にもどす
やっぱ昨日のウォッカがきつかったか?あの女飲ませるのが上手かったんだよな
まぁ、最後はもちろん俺がかったけど
なんて頭があれな感じで俺の午後一番の仕事が始まった。
先ほどまで遠くにいたはずの翼ちゃんとその隣にいる金髪が近くによってくる
「おかえり翼ちゃん」
そう言って軽く手をふると俺に気づいた翼ちゃんが南月そっちのけで駆けてくる
あー、可愛い
本当に可愛い
慎が離さない気持ちもわかるよ、人間として男として翼ちゃんはもう手放せない存在なんだろう
「今日もありがとう、幸弘くん」
咲いた咲いた、ひまわり咲きました!!!
ってくらい可愛く笑ってみせる彼女はさっそく「慎は会社?」なんて大好きな彼にしか興味がなくなる