二人で仲良く夕食を平らげた後、翼はお風呂の準備をすると食器の片付けをする


慎は構いたくて仕方がないのかその隣で手伝いをしていた


そんなことをしているとふと思った


夫婦みたいだと、慎は思わずニヤけていた


前に結婚は翼が高校を卒業したあとにと話していたが、可愛い彼女はいつ誰にとられるかわからない


あと少しで愛しい彼女が自分のものになると思うと、もう頬が緩みきってしまう



きっと結婚したあとだって二人のなかは変わらないが、その事実が嬉しくさせる



翼は隣でなにやら笑っている慎に、慎はお手伝いが好きなのかな…と違うことを考える


まぁ、夫婦になる未来はそう遠くないだろう……


と、二人してまったく違うことを考えていた二人の耳にお風呂のセットが完了したと音楽が入ってくる



「お風呂、慎入ってきて」


少しだけ残ってる食器をみて翼が言う


しかし、慎はそんなこと聞こえないふりをして鼻歌をうたう