小さい子のように抱き上げられた翼は彼の首筋に顔を埋める



「どうした?怖い夢でもみたのか…?」


直接耳に注ぎ込むような優しい声


翼は首をふって少し顔を上げる


「慎が……いないから…怖くて」


ふんわりと香るシャンプーの匂いに慎の存在が近くにあることを示すようで


酷く安心する


「そうか、怖かったのか」


「……うん」


彼はそんな可愛い彼女に微笑んで額に唇を落とす



「じゃあもう平気だな、ここにいるよ」


「うん…大好き」


「ん、ありがとう」



成り立ってるのか成ってないのか、それでもむせかえるような甘い雰囲気ができている



彼女を抱き抱えたまま寝室に行き、ベットに下ろす様はもう手慣れたもの