明るくて、小さくて可愛い紗希。 頬を赤く染めてあたしの話を 聞く姿は本当に可愛くて、 「 紗希、子どもみたい 」 「 なにそれ!ひどい! 」 ”同い年なのに”と怒る彼女に 苦笑しながら、それでもやっぱり 可愛いな、なんて思っていて。 ───────────”可愛いですね” 「 ・・・菜緒ちゃん? 」 持っていたマドラーを落とせば 何度目なのか紗希が心配そうに あたしを見ていた。