『 図書館に行くので、夕方に
  行きますね 』





可愛くないメールを送って
絵文字をつければよかった、なんて
少し後悔なんかもして、





震える手から、体から、
もう全て伝わってしまえばいいのに。と
落とした視線。





『 好きです 』





打ったメールは保存ボックスに。





溜息を零しながら、それでも
彼のメールを待ってしまう。





もうどれくらい溜まっただろう。
送れない”好き”のメールは
どれくらい、保存されているんだろう。