あれで、無意識なんだもんなぁ・・・
「 ・・・・罪だよ 」
本当に毎日のように喫茶店に
足を運んでいるから、
そろそろ控えた方がいいかな、
なんて思っていたけど。
そんなことを言われてしまったら
本当に毎日行ってしまいそうになる。
天然な彼はこうして罪を
重ねていくんだろうな、と
思いながらあたしは重たい足を
大学へと向けた。
吐き出した溜息の中に詰まったものが
あたしの欲であればいい。
この欲が深くなる前に全て溜息になって
吐き出せてしまえたらいいのに。
そんなことを思いながら
見上げた空は、雨が降り出しそうなほどに
曇っていて暗かった。