好き、だと言えば
きっと、・・・なんて
都合のいい答えばかり
あたしは期待していた。





だから、あの時あたしは
もう全てを見失ったんだと思う。





「 大丈夫? 」


「 ・・・うん、もう大丈夫 」


「 本当に? 」


「 うん、頑張ってくるね 」





泣いて、泣いて、それで全部
”好き”が流れて行ってしまえば
こんなに緊張することも、
苦しくなることもないのに。