夏希はチラッとこっちを見た瞬間、パッと起き上がった。

「愛梨!?」
「急にごめん。久しぶりに来てみた。」

僕はあくまで淡々と告げると、夏希は嫌な顔1つせずに、僕を中に入れてくれた。

やっぱ夏希は、優しい。


「どうした?悩みでもあんの?」

夏希が優しく聞いてくれたけど、僕は無言で首を横に振ることしかできなかった。


言えない。


僕達のこと、もう嫌い?なんて言えるわけない。