「ね、これ良くない?」
サングラスをかけた凜に問われて、僕は一瞬ビクッとしてしまった。

「うん。いんじゃない?」

「愛梨も買おーよ。今年は夏希といっぱい海行くんでしょ?」


途端に僕の顔は真っ赤に染まった。


木口夏希は、僕の幼なじみでもあり、彼氏でもある。