「急に何言い出すかと思えば…ハハッ」

夏希は、僕の髪をクシャッと少し乱暴に撫でてきた。


「嫌いになる理由なんてないし」


満面の笑顔だった。


この時、僕の心はキュンとうなる感じがした。

ただ、真っ暗ななかで夏希の笑顔が明るく輝いてみえた。