ああ、そもそも恋人というのは恋愛感情がなければ成立しないのかもしれない。
それに対しての答えは保留したい。だって今まで一度も好きだとか愛してるとかなんて言ったことがないのだ。
もちろん、言われたことも。
あの日、互いに獲物を逃してしかたなしにくっついた関係。
それを彼は「何もないよりいいんじゃない」と笑っていた。
今さら恋をするには、ちょっと歪な関係。
それがふたりにとって、本当にいいのか悪いのかなんて、わかるはずもない。
何もないよりいいならば、なくてもいいんじゃないだろうか。
「うん、そうかも」
今は夢の中を生きているナユタが言った。
どんな夢を見ているのかなんて、もちろん興味がない。
それに対しての答えは保留したい。だって今まで一度も好きだとか愛してるとかなんて言ったことがないのだ。
もちろん、言われたことも。
あの日、互いに獲物を逃してしかたなしにくっついた関係。
それを彼は「何もないよりいいんじゃない」と笑っていた。
今さら恋をするには、ちょっと歪な関係。
それがふたりにとって、本当にいいのか悪いのかなんて、わかるはずもない。
何もないよりいいならば、なくてもいいんじゃないだろうか。
「うん、そうかも」
今は夢の中を生きているナユタが言った。
どんな夢を見ているのかなんて、もちろん興味がない。