翌朝。


携帯のアラーム音が
部屋中に鳴り響いた。

音量、おっきいかも…
頭、ギンギンするし…


「ふぁ…」


大きなあくびをした私は
手で髪をとかしながら、
1階へ降りていった。



「おはよー…」

「つばさ、おはよう。
…ちょっと、どうしたの
目が腫れてるじゃない。
ちょっと待ってて。
今、ホットタオル持ってくるから」


お母さんは
火を弱めて部屋を出ていった。


そういえば
ちょっと目重いかも…


私は椅子に座った。



「んー…」


目をこすりながら
階段を降りてくる潤。


「…はよ…」


朝が苦手で低血圧な潤は
テンションも低い。


「おはよー」


潤はコクンと頷くと
私の目の前の椅子に座った。