奥村くんは
エスプレッソが入ったカップ
を見ながら
ただボーッとしていた。


「…あ、せっかくきたんだし
暖かいうちに飲んじゃお?」

「おう…」


ゴクッ


「!おいしいっ」


香ばしいけど
キャラメルが甘さを引き出して
くれている感じ。


しかも
外は寒かったから
暖かくなってほへーっとなった。



「…なんか
押水見てるとほっこりする。
ふわーってしてて
たまにおもしろいとことか」


奥村くんは笑った。


「?どういう…」

「あっ!えーっと…何だろ」


はにかみながら
考え込む奥村くん。