自転車をこぎ続けて約10分。
奥村くんの背中を
一生懸命追い続けた先には…
なんとカフェだった。
私が行ったことないお店だけど
おしゃれでレトロな
外国風の建物に
私は一瞬にして虜になった。
自転車をとめて
お店の中に入っていく。
カランカラン
ドアを開けると鈴が鳴った。
「いらっしゃいませー!
お好きな席へどうぞっ」
きれいな定員さんが
笑顔で迎えてくれた。
「席、ここでいい?」
「あ!うんっ」
外国に来たような感じで
ついついあたりをキョロキョロ
見回していた私は
我に返った。
席に急いで座った。