気づけばあっというまに 放課後になった。 「芽生ちゃん、今日眼科だっけ?」 「あ…そうだった。 今日週番だよね。図書の…」 「うん。でも大丈夫! 眼科、行ってきなよっ」 申し訳なさそうな顔をした 芽生ちゃんの背中を 押してあげた。 手を振りながらわたしも 荷物を持って職員室まで 鍵を取りに行った。