「えーっ
今日の1限目の数学だが、
北澤先生が体調不良のため、自習。
みんなしっかりやること!」
クラス中が歓喜に包まれた中
私はただボーッと話を聞いていた。
「つーちゃん。芽生から」
隣の子から手紙が回ってきた。
「?」
なんだろ。
カサカサと開いてみる。
『つばさ!!
自習のとき、そっち行くから
ちゃんと何があったか話してよね!
あと、川上も誘うことっ』
芽生ちゃんの方を見ると
顔に似合わず、変顔をしていた。
笑いそうになりながらも
川上くんを見る。
…寝てる…
しかもすごくグッスリと
気持ち良さそうに。
「おしっ!
じゃあ、SHRは終わり」
そう言って先生は出ていった。
「川上くん川上くん。起きてー」
川上くんを揺らす。
悪いんだけど…
ごめんなさい
「ウニャ…メシ…まだ?」
「!!」
えっ!
もうご飯タイム?