「つばさーどうしたぁ?」
「うーん… 大丈夫大丈夫」
あれからいろんな感情が絡まって
パニックになっている私です。
芽生ちゃんは優しいから
心配してくれている。
「あー!いたいた。
押水ー俺呼んだだろー!
なんで逃げるんだよ」
目を開いて横を向くと
川上くんがほほを膨らまさせて
立っていた。
私と川上くんは
席が隣でよく話す。
男の子が苦手な私の中では
唯一話せる存在なのかも…
「うん。いろいろあって…」
あははと笑いながらごまかした。
私、最低だぁー。
「まあいっか!そんできのうさ…」
川上くんが話始めたと同時に
先生が入ってきた。
「コラー 席つけー
SHR始めるぞー!」
みんなが急いで
自分の席に戻る。