「じゃあねーつばさ!」

「うん!バイバイ!」


結局、居残り届けを出して
18時過ぎまで作品を仕上げた私は
芽生ちゃんと学校の校門で別れた。
他の部活は
とっくに終わっていた。



芽生ちゃんは学校から家まで
徒歩で行ける距離だけど、
私は学校から約3~4kmくらいの
道のりを自転車で通っている。


鼻歌を歌いながら
ペダルをこぎ始めた。


私が通っている道は
人や車がいっぱい利用されていて
辺りは明るい。


高校生でありながら
暗いところが少し苦手な私は
いつもこの道を通る。



もちろん
この道を通る学生はたくさんいて
たまにソフト部の後輩に
出会ったりする。





そんな道を見ながら
ペダルをこいでいくと
住宅街に入り
あっというまに
家についてしまった。